コマズGP

クルマ、バイク、レース好きのブログです。

MENU

ネガティブキャンバーの特性

車のセッティングでキャンバーと言われるものがあります。

アライメントの一種で車を正面、または真後ろから見たときにタイヤをハの字にしたりハの字の逆にしたりと、それぞれ走行性能に違いが出ます。

 

今回は、良く見かけるネガティブキャンバー、通称ネガキャン、についてのメリットやデメリットを書いていきます。

 

 

 

ネガティブキャンバーって何?

ネガティブキャンバーとは、車を正面または真後ろから見たときにタイヤがハの字になっている状態のことです。

極端な例で言いますと、鬼キャンと言われているあれです。

 

 

車を正面または真後ろから見たときに、左右のタイヤ幅の上側が狭くなっているキャンバーをネガティブと言い、逆に広い場合をポジティブと言います。

 

 

もともとネガティブキャンバーは、サーキットなどでコーナーを高速で曲がるためのセッティングとして使われてきました。

F1を見るとサーキットによっては、映像からでも分かるくらいのネガティブキャンバーを付けているのを見ることができます。

 

f:id:jusyuki:20211009100131j:plain

タイヤの上側と下側の幅が違うのが分かります

 

 

ネガティブキャンバーのメリット

先ほど少し書きました通り、コーナリングスピードを上げることができます。

その理由は、コーナーを曲がる時にタイヤの接地面が増えるようになっているからです。

 

峠を走ると分かりやすいですが、右コーナーの場合、体が左側へ押される感覚がありますよね。

この左側へ押される力は車にも働いていて、左側のタイヤに負荷がかかっている状態になります。

この時タイヤにキャンバーが付いていないと、タイヤは変形し、車の内側へ入ろうとするので設置面積が減ってしまうのです。

 

これを克服するのがネガティブキャンバーです。

他にも

  • コーナリング中の安定感が増す
  • サーキット走行時のタイヤの外減りを軽減できる

があります。

 

 

ネガティブキャンバーのデメリット

メリットがあれば当然デメリットもあります。

デメリットとして

などがあげられえます。

 

直進安定性は、タイヤの接地面が減った分ハンドルが軽くなった感覚があり、

ちょっとした路面変化でハンドルが取られやすくなることがあります。

 

直進時はタイヤの内側のみが路面と接地しているのでタイヤの辺摩耗が起きます。

一般道ではほぼ直進での摩耗がメインとなるのでタイヤの内側のみが減ってしまいタイヤ寿命を短くしてしまいます。

 

キャンバー角の付けすぎには注意しましょう。

 

 

ネガティブキャンバーを付けてみた感想

シビックハッチバックネガティブキャンバーを付けて走行してみました。

車高調で簡単に角度を付けることができます。・・・アライメントを気にしなければ。

 

角度はこのくらい。

あまり過度には付けていません。

 

f:id:jusyuki:20211009111522j:image

 

 

 

まず直進時、ハンドルが軽くなりました。

しかしハンドルが取られて怖い思いをすることは無く、ハンドルが軽い以外は特に変化は感じられませんでした。

 

交差点を曲がる時、切り始めはハンドルが軽いですが切りましていくにつれて、ハンドルにずっしり感が増えてきました。

交差点で違いが実感できたのにはびっくりです。

 

ワインディングではハンドルを切った時のずっしり感が安心感に変わり、まだまだスピードを上げてコーナリングできそうな感覚があり、よりコーナリングが楽しくなりました。

これはサーキットで限界を試してみたいですね!