コマズGP

クルマ、バイク、レース好きのブログです。

MENU

車高調の減衰力調整で変わる乗り心地

車高調についている減衰力。

15段調整や30段調整ってよく聞くあれです。

調整できるのは分かるけど、どんな時に強くしたり弱くしたり調整したらいいか分からない方のために、解説していきたいと思います。

 

 

【減衰力を強めるとどうなる?】

だいたいのダンパーは時計回りに調整ダイヤルを回すと強くなります。

減衰力を強めると、シリンダー内のピストンがゆっくり動くようになります。

同時にスプリングの動きもゆっくりになり、強い入力をしないと伸び縮みしなくなります。

 

分かりやすく、シリンダーとピストンを注射器に例えますと

ほっそ~い注射針を装着した場合、ワクチンを注入する際は力が必要になりますし、ゆっくりワクチンを注入できるのが想像できるかと思います。

 

それでは車高調に戻って、

減衰力を強めるとスプリングの縮む力と伸びる力が油圧により制御されます。

よって、強すぎると硬く感じたり、適正だとしっとりした乗り味になります。

 

減衰力を強めるシチュエーションは

  • 段差やギャップで跳ねが収まらない場合。
  • ブレーキングから旋回に入るまでの間にスプリングが伸びてしまう。

などが主なシチュエーションです。

 

 

【減衰力を弱めるとどうなる?】

こちらも減衰力調整ダイヤルを今度は左に回すと弱くなります。

減衰力を弱めるとシリンダー内のピストンが速く動けるようになります。

同時にスプリングの動きも速くなり軽い入力で伸び縮みします。

 

 

またまた注射器に例えますと、今度はぶっとい針を装着した場合。(痛)

ワクチンを注入する場合は、軽い力で早く注入できますね。

 

はい、車高調に戻りましょう。

減衰力を弱めるとスプリングの制御が弱まりますので、今度は

柔らかく感じたり、弱めすぎると挙動の落ち着かない状態になります。

 

街乗りでは弱めるシチュエーションは少ないかもしれませんが

減衰力を弱めるシチュエーションは

  • コーナー立ち上がりでフロントが沈んだまま戻ってこない。
  • サスペンションが動いていない感じがする

と言った感じですね。

サスペンションが動いていないは、そもそもバネレートが硬すぎることもあります。

市販の車高調キットではまずないと思いますが、、、

 

 

【まとめ】

減衰力はただ強ければ良いものではなく、乗り方や装着されているスプリングのレート、スプリングのテンションや車高の前後バランスなどを考慮しバランスが一番大事になります。

言ってしまえば料理の最後の味付けのようなものです。

まずは、チューニングメーカーの推奨セッティングから試してみて自分に合ったセッティングを見つけてみてください。