構造特性別、車高調の選び方
車高調、皆さんはどんな選び方をしていますか?
メーカーであったり、バネレートであったり、良く分からないから勧められたものを使っていたり、、、
選び方も人それぞれで好みもそれぞれ。
良く分からない方は、今のサスペンションの良いところ(変えたくないところ)や妥協しても良いところををまとめておくと良い買い物ができると思います。
失敗したくない方は、自分の感覚で判断した方が満足できると思うので、レビューよりはメーカー主催やカー用品店が開催している試乗会に行くことをオススメします。
今回は、車高調の機構特性を書いていきます。
【バネレート】
バネレートで乗り心地はかなり変わってきます。
バネレートとは単純にバネの硬さを表しています。
例えば5kg/㎜のバネレートは1㎜縮めるのに5kgの力が必要になります。
2kgf/㎜なら2kgで1㎜縮みます。
バネレートが高いと少しの力ではサスペンションは動かないため、小さな路面凹凸ではゴツゴツ感が出たり、段差ではゴンッと突き上げ感が出ます。
その代わりに、スポーツ走行やワインディングではキビキビとした気持ちの良い動きをしてくれます。
ダンパーの機構や減衰力調整、車体のバランスにもよりますが、バネレート5kgf/㎜くらいならそこまで乗り心地は変わりません。
ノーマルと比べて多少は硬くなりますが、不快で乗れないような感じは無いです。
走り重視の方は、高めのバネレート。
街乗り重視の方は、低めのバネレートを選ぶと良いでしょう。
【ダンパー構造】
ここでは、複筒式と単筒式の特性について書いていきます。
それぞれに得意分野、不得意分野があるので参考にしてください。
複筒式
ダンパーの中身は簡単に言うと注射器の先端を密閉しピストンに穴を空けたのような構造になっています。
複筒式の構造は、メインのシリンダーと別にシリンダーがあるのが特徴です。
複数の筒(シリンダー)があるので複筒式と呼びます。
複筒式のメリット
- ストロークが確保しやすい。
- 乗り心地が良い。
複筒式のデメリット
- 微妙なセッティングがしづらい。
- フィーリングが分かりづらい。
乗り心地やフィーリングに関しては、大きくこんな特徴になります。
どちらかと言うと、「街乗りでカッコよく車高を落としたいだけど乗り心地を犠牲にしたくない」方に向いているでしょう。
単筒式
こちらは字のごとく、シリンダーが1つのものです。
構造としては注射器の先端を密閉しピストンに穴が開いているそのもので、シンプルな構造です。
単筒式のメリット
- 微妙なセッティングがしやすい。
- フィーリングがダイレクト。
単筒式のデメリット
- ゴツゴツ感が出る。
- ストロークが確保しづらく乗り心地が悪くなる。
単筒式の場合は複筒式と反対の特性になっています。
なので、「多少の乗り心地は犠牲にしても気持ちよく走りたい」と言う方にオススメ。
とは言え、近年の車高調は性能が良いので激的に乗り心地が悪くなるなんてこともないです。
【まとめ】
市販で良く出回る車高調の機構をまとめてみました。
ここでおさらいすると
乗り心地重視
バネレートは低めで複筒式
走り重視
バネレートは高めで短答式
一口に車高調と言っても奥が深いですね。
ドライバーそれぞれの好みに合った車高調選びに役立ててください。