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前後の車高バランスで走りが変わる

車高調を付けた後、あなたは車高の前後バランスを気にしますか?

気にしませんか?

実は、バネレートや減衰力の調整だけでなく、前後の車高バランスで車のフィーリングが変わるんです!

 

今回は、前後の車高バランスを変えると、車はどんな特性になるのか、書いていきます。

 

 

【そもそも前後の車高バランスって?】

車高調を付けると自分の好きな車高に調整できるわけですが、

前後の車高バランスとは、簡単に説明しますと車の重心位置を前寄りにするか後ろ寄りにするかです。

前だけ下げれば、車は前傾になり前荷重の割合が増え、後ろの荷重は減ります。

逆に、後ろだけ下げれば車は後傾になり後ろ荷重の割合が増えて前の荷重は減ります。

 

車は前傾にした時のフィーリングと後傾にした時のフィーリングに差が出てきます。

 

 

【車を前傾にすると】

静止状態でも常に前に荷重がかかっている状態を作ることができます。

これにより得られる特性は、ハンドリングが向上しコーナーの入り口やS字の切り替えしでキビキビとした反応をしてくれます。

 

シビックハッチバックの場合、FFで重量もそれなりにあるので緩やかなコーナーのあるワインディングでスルスルと流すドライブには少し不向き、、、

そこで、試しに5㎜ほど前だけ車高を下げてみました。

今までは、コーナーの入りで少しもたつくというか、アンダーステア感があって向きが変わるのに若干の遅れがありましたが、たった5㎜の差でハンドル操作に対し車の反応がよくなりました!

私的には結構気に入ったバランスになりました。

 

が、前傾姿勢もいいところばかりではありません。デメリットも知ったうえでバランスを取るのが良いでしょう。

前傾姿勢のデメリットは、ハードブレーキングで車体が不安定になりやすい事があります。

静止状態で前に荷重が乗っているので、ブレーキング時はさらに前傾になります。

それにより、前輪の荷重がキャパオーバーになったり後輪の荷重が抜けてABSが作動してしまったりということがあります。

サーキットに行かない限りは経験しない領域かもしれませんが、、、

 

 

【車を後傾にすると】

静止状態で後ろに荷重が乗った状態を作れます。

これにより得られる特性は、突っ込み番長になれます(笑)

真面目に答えますと、ブレーキング時の安定感は抜群です。

静止状態で前の荷重が少ないので、ハードブレーキング時に前後バランスが均等に近いまたはやや前傾の姿勢が作れるので4輪を使って制動できるイメージになります。

 

デメリットとしてコーナリングではアンダーステアが強くなる傾向になります。

私も試しに5㎜後ろの車高を下げてみましたが、あまり気持ちの良いコーナリングはできませんでした(^^ゞ

好みによるところもあるとは思いますが。

 

 

【まとめ】

今回は簡単ではありますが、車高の前後バランスついて解説させていただきました。

これにバネレートが絡んできたりスプリングのイニシャル調整が絡んできたりと、サスペンション(車高調)セッティングは奥が深くて面白い!

 

 

余談ですが、私が二輪ロードレースをしていたころ、単純に「馬力上げればラップタイムは速くなる」と思っていましたが、ある日サスペンションのセッティングを見直し自分に最適化してみた結果なんと、1秒もラップタイムが縮まりました!

それ以来サスペンションセッティングに目覚め、今ではシビックハッチバックで実験しております(笑)

 

せっかく車高調入れたなら、メーカー推奨セッティングも良いですが自分好みにアレンジしてみてはいかがでしょうか?